また快挙!高校技術部マレーシアとのコラボチームで2位!
英数学館高校技術部が令和3年9月9日~9月12日に開催されたWorld Robot Summit2020(WRS)ジュニアカテゴリー スクールロボットチャレンジの部で、見事NEDO理事長賞を受賞し2位となりました!
7月に行われた中学校技術部のぴょんた杯アイデアロボットコンテスト全出場チーム入賞に続き、技術部がまた成し遂げてくれました。
WRSとは?
WRSとは、人とロボットが共生し、協働する社会の実現を目指し2018年から開催されているロボット競技会の1つで、経済産業省、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が主催するロボットをテーマに人々がつながり、未来を語り合う場のことです。
ロボットの活躍が期待されるさまざまな分野において、世界中から集結したチームがロボットの技術やアイデアを競う競技会「World Robot Challenge(WRC)」と、ロボット活用の現在と未来の姿を発信する展示会「World Robot Expo(WRE)」とで構成されています。
第1回になる2018年開催のWRS2018は、実に76374名の来場者と、126チーム1000名以上の競技参加者、94の団体が展示会に出展し、国内外のロボット技術が集結した競技会となりました。
英数学館高校技術部はWRS2018・WRS2019に参加し2019年にはMostイノベーション賞を受賞しています。
ジュニアカテゴリーのこと
ロボットの技術やアイデアを競うWRCの中でも、100%オンラインで実施されたジュニアカテゴリーは若い世代の育成を目指しています。
ジュニアカテゴリーにはスクールロボットチャレンジとホームロボットチャレンジの2カテゴリーがあり、英数学館高校技術部はスクールロボットチャレンジに出場しました。
スクールロボットチャレンジの課題は
「もし学校にヒューマノイドロボットがいたとしたら、どんなことをしてもらいたいですか?ヒューマノイドロボットは学校でどんな役割をするのでしょう?」
というものでした。
この課題にチームで取り組み、人型ロボットPepper(ペッパー)をプログラミングし、より新しい、そしてクリエイティブなアイデアを発表します。
このチームというのがWRS2020では、異なる国の2つのチームがコラボレーションしたチームとなり、グローバルな視野と理解を広げ、深めることを目的としています。
コラボチームのこと
チームのコラボレーションは、下の3つの基準をもとにペアリングされたものが運営から発表されます。
・Pepperへのアクセス
・チームの場所(同じタイムゾーンにあり、共同作業が可能か)
・チームメンバーの年齢(各チームメンバーは同年齢か)
これをもとに、英数学館高校技術部のチーム「TANGRAM」はマレーシアのチーム「SAMASAMA」とコラボレーションし、「SAMAGRAM」として出場しました。
Pepperを所有している英数学館チームがプログラミングは中心に、プレゼンについてはマレーシアチームが中心に、大まかな役割は話し合いでスムーズに決まりました。
大会のこと
2021年7月には大会の詳細が発表になり、夏休みの開始とともに本格的な作業に入りました。
ロボットパフォーマンス内容については過去2回の出場で、課題の意図とPepperができることについて、生徒たちは十分に理解していて、生徒同士の話し合いの中でいくつかの案を出しその中から最も実現可能で趣旨に合ったものを選んだようです。
その後、海外チームとのコラボが発表されたので、コラボチームのアイデアを融合させて、発表内容を決定しました。
【ロボットパフォーマンス】
・仮想の学校をPepperが案内する
【ポイント】
・Pepperが情報を提供し、生徒、保護者、来校者などを案内し、消毒、検温などチェックし記録する
この発表内容の決定では、お互いのチームでやりたいと考えていたことをまとめる点で苦労しましたが、結果としては5分間の発表の中でPepperのもっているさまざまな機能をできるだけ幅広く使いつつ、学校で活躍する人型ロボットの姿を提案できたと思っています。
WRS2020ならではの取り組みで得たこと
今回のWRS2020では今までの大会ではなかった特徴が2つあります。
・コラボレーションチーム
・100%オンライン開催
このコラボレーションには、「コミュニケーション、お互いへの理解などのスキルを高め未来のリーダーとなるべく支えあい協力する」という意図があります。
英数学館高校技術部のメンバーは、特に抵抗はなくコラボをスタートさせました。
コミュニケーションの言語は英語で、普段から英語を使うIBクラスの生徒が間に入りコミュニケーションをとっていたそうですが、アドバンストクラスの生徒たちも単語や文法を勉強しているので、大まかな話の流れを理解しスムーズにコミュニケーションがとれたそうです。
オンラインミーティング後に、ゲームやカードマジックなど共通の趣味を題材に盛り上がり、英語で気持ちを伝えようと必死になっているなど見ていて微笑ましい場面もたくさんあったそうです。
このコラボレーションチームという体験は、言語による言葉の壁はそれほど高くないということを実感する体験となり、そしてプレゼンシートのデザインやアイデアなどから独特の文化を感じ、自分たちが持っていない考え方や製作方法を知ることができたことは、グローバルな視野と理解を広げ、深める経験となったようです。
今後の目標を聞かれた、顧問であり今大会メンターであった田尾先生は
「常に最高の賞を目指しています。そのために何が必要かを真剣に考え、なかまたちと協力をして努力をする経験が、将来をたくましく生き抜く力につながると考えています!」
と、力強く答えて下さいました。
今後もたくさんの大会が予定されていますので、EISU noteは引き続き技術部の活動を追っていきます!
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