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英語圏のこどもたちが英語を学ぶ方法:ジョリーグラマー 〜綴り編〜

みなさん、こんにちは。

今回は「英語教育15年。辿り着いた小1から始める英語基礎教材」「英語圏のこどもたちが英語を学ぶ方法:ジョリーグラマー 〜文法編〜」に続くジョリーフォニックスの最終章となります。

日本の子どもたちが一番最初にひらがなで「あいうえお」を学ぶように、英語圏の子どもたちはジョリーフォニックスで「英語」を学びます。

このジョリーフォニックスの学びを、もっとたくさんの人に知ってほしいという思いを込めて、ジョリーグラマー~綴り編~をお届けします。

はじめにお断りしますと、今回もほとんどが文字という記事になりますが、前回と同様、とても大切なことをお伝えします。

最後には英数学館小学校が独自に取り入れているスペリングテストについてご紹介します。どうか最後まで読んでいただければ!と思います。


スペリング(綴り:Spelling)

ジョリー・グラマーでは1年生で学んだジョリー・フォニックス(文字と音の関係)をもとにスペリング(綴り)を学びます。

様々な種類の綴りの概念やパターンを学びます。これにより、子どもたちは綴りの知識をより強固なものとして拡張していくことができます。

そうして英語の綴りのルールの枠組みを理解していきます。


①同音異綴り
基本の42の「文字(綴り)の音」を学んだら、次はさまざまな母音の同音異綴りを学んでいきます。

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owの発音にはslowのow(オゥ)とcowのow(アゥ)のどちらもあります。

ue、u_e、ewの綴りは、いずれも基本の/ue/の発音なのですが、別の音で発音されることがあります。その例を挙げてみましょう。

・cue, cube, few
 必ず基本の/ue/の音で発音されます。

・due, duke, new
 イギリス英語では必ず基本の/ue/の音で発音されます。
 アメリカ英語では必ず基本の長母音/oo/の音で発音されます。

・blue, flute, crew
 必ず基本の長母音の/oo/の音で発音されます。

こういった同音異綴りの学びはフォニックスの段階から始まり、Grammar1(2年生)でも継続して学んでいくことになります。


②末尾がyで終わる単語
Funnyやhappyなどのように/ee/の音で終わる単語には一般的にyの綴りで終わるものが多いと、子どもたちは学びます。

このルールもフォニックスの段階で指導され、Grammar1(2年生)でも継続して学びます。


③子音の重ね合わせ
短い単語の中のアクセントのついた短母音の後に音節がつながるとき、その間の子音は重ね合わせるというルールがあります。

短母音とは、音を伸ばしたり重ねたりせず,短く「ア・イ・ウ・エ・オ」と読む母音のことです。

fatter, bedding, hilly, hottest, buttonなどがその例です。

それ以外の母音の後では子音は重なりません。Sailor, leaflet, silent, hotel, booking, soonerなどがその例です。

フォニックスの段階で学んだこのルールを使うには短母音を正確に見つけ出す必要があります。Grammar1(2年生)で続けてその練習をします。


④黙字(もくじ)
Grammar2(3年生)で初めて登場する黙字。

Lambのb, wristのw, knightのkのように読まない綴りです。読まないけれども書かなくてはいけないと言うことをしっかりと学びます。


⑤ソフトcとソフトg
Grammar2(3年生)ではcとgの別の読み方を学びます。

cの綴りはeやiの直前にある場合(ice, city)や、単語の真ん中にyの文字がある場合(cycle)、/s/という柔らかな音として発音されます。

同じような条件下でgの綴りは/j/の同音異綴りとしてph(photoなど)の綴りがあり、これはフォニックスの段階で学びますが、この部分の復習も行います。


⑥これ以外の綴り
英語にはこれら以外の綴りのルールが多くあり、Grammar2(3年生)以降で随時学んでいきます。

例えばwaの綴りが/wo/の発音となるもの(washやswan)、ouの綴りが/u/の発音となるもの(touchやyoung)などがこれにあたります。

Grammar3(4年生)では更に、earが/er/の発音となるearth、ghが/g/の発音となるghostやdinghyを学びます。

Grammar5(6年生)では、chが/sh/の発音となるchef、更にsureが/shor/の発音となるsureを学びます。


⑦シュワ―
例えばchildrenという単語の中のeの音やcarrotのoの音のように、特徴のない弱い母音をシュワ―といいます。

この音は英語の中で最も登場頻度の高い母音となります。

Grammar4(5年生)で登場し、その後も接頭辞の-ityや-etyなどの単語の中で登場した際に重点的に学んでいくこととなります。


⑧接頭辞・接尾辞
Grammar2(3年生)では、単語に音素を1つ以上付け加えることでその単語の意味が変わるものがあるということを学びます。

接頭辞(prefix)は単語の先頭に付けるものを指し、happy(うれしい)に接頭辞のunを付ければ逆の意味のunhappy(悲しい)になりますし、day(日中)に接頭辞のmidを付ければ特定の位置を示すmidday(正午)になります。

また、接尾辞は単語の末尾に付けるものを指し、power(力)に接尾辞のfulを付けてpowerful(強力な)にすることも、lessを付けてpowerless(力のない)とすることもできます。

接頭辞はそのまま付ければよいのですが、母音から始まる接尾辞(-ed, -ing, -er, -est, -ableなど)を付ける際には綴りのルールがあることがあります。
これらのルールはGrammarの中で復習していきます。


グラマーを学ぶことで「書く力」をのばす

グラマーを学んでいる子どもたちを見ていると、その「書く力」にもっとも目覚ましい進歩が見られます。

綴りや補助符号の使い方がより正確になり、より豊富な語彙を使いこなし、言語としての英語のしくみを明確に理解するようになります。

こういった技能の向上は、書くことだけでなく話すことにおいても、自分自身をより正確に表現できることにつながっていくのです。


独自の取り組みスペリングテスト

1年生のうちはフォニックスの学習があるので実施していませんが、英数学館小学校独自の取り組みとして、2年生から毎週スペリングテスト(10語程度)を実施しています。

まず1週目に10語のスペリングテストを行います。
2週目には、10語(1週目分)+10語(2週目分)の20語。
3週目には、10語(1週目分)+10語(2週目分)+10語(3週目分)の30語。

3週目以降は、復習(前回2週分)と新しいスペリングあわせて30語のテストを毎週繰り返します。

このように、3週間かけてゆっくり学ぶという方法で毎週スペリングテストを実施することで着実に綴りと意味が定着できるようにします。

写真は英数学館小学校5年生の教室に実際に掲示しているスペリングテストです。掲示も毎週更新されています。

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スペリングのリストに扱われる単語の数は、UOIやMathなどの他の教科とも関係するので、リストにある全ての単語がスペリングテストの対象となるわけではありません。

参考例から7~8語、他教科から2~3語の割合を目安にクラスの実態に応じてスペリングの学びを進めています。


最後に

今回でいったんジョリーフォニックス・ジョリーグラマーについては最終章となりますが、今後は学年ごとの学びなどさらに踏み込んだ内容で不定期に記事を書いていけたらなと思っています。

やっぱり文字ばかりの記事になってしまいましたが、最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

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