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国際バカロレア最終試験の日程は世界共通!

先日、国際バカロレア・ディプロマ・プログラム(IBDP)の最終試験となる筆記試験が世界共通の日程で実施されました。

国際バカロレア(IB)についての再確認は、このEISU noteでたびたび目にするこちらの記事をどうぞ!!

その記事の中で、世界への近道として紹介した国際バカロレア資格(IB資格)を取得するためにはInternal Assessmentと呼ばれる内部評価と、External Assessmentと呼ばれる外部評価の課題をクリアし、一定の評価以上を取得する必要があります。


Internal Assessment:内部評価

まず内部評価とは、学校の教師およびコーディネーターが生徒の学習成果物を評価します。

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※ディプロマプログラム(DP)における 評価の手順 2018 年版B3.1項

内部評価にあたる教員は、個別の科目やレベルに対応したIBの評価基準を用いて学習成果物を評価します。

そして内部評価の採点は、確実にすべて同様の基準で行われ、採点者が誰であれ採点結果は同じものになります。

また、IBによるモデレーションというものがあり、内部評価のサンプルを外部試験官が見直し、採点結果が正しいか確認されます。

そのため、内部評価が国際的基準に一貫性のあるものであると言えます。

そうして得た内部評価は、最終的にIB資格を取得するのに直接関係する評価のうち約20%~30%を占めており、重要なものとなります。


External Assessment:外部評価

外部評価は、IBが指名した試験官が評価します。

IBのシステムに、各科目・HL(上級レベル)SL(標準レベル)の各レベルごとで決められている最終締切日までにアップロードした学習成果物が外部評価されます。

中には、Group 1: languageAなど口述試験の録音を提出する場合や、Group 6: The Artsではパフォーマンスを録画したものを提出する場合などがあり、試験の答案と選択式の解答用紙以外の評価要素も一部あります。

外部評価は、最終的にIB資格を取得するのに直接関係する評価のうち約70%~80%を占めており、大変重要なものとなります。


試験の日程

筆記試験は、南半球と北半球の学校年度に対応して年2回、5月と11月に実施されます。
日本は11月に実施、そして最終スコアの通知は1月初旬となっています。

試験期間は3週間続きますが、ほぼすべての科目が午前と午後のパターンで組まれているなど、試験者への影響が最小限になるよう科目の日程の重なりなどを配慮したスケジュールとなっています。


試験会場

英数学館高等学校の場合、筆記試験会場は校内の1室を使用します。

校内の試験と異なる点は、国際バカロレア機構(IBO)に定められているルールに則り、筆記試験はすべて実施される点です。

日程はもちろんのこと、IBOから出題される試験問題や解答用紙の管理方法、そして提出方法に至るまで、世界共通のルールが徹底されています。

慣れ親しんだ学校ですが、いつもとは違う雰囲気の中で生徒たちは筆記試験に臨みます。

筆記試験期間中に校内で見かける生徒たちは、何とも言えない緊張感をまとっていました。ある受験生が、1日の終わりに廊下でお茶を飲みながら束の間の休息をとっている姿が印象的でした。

高校3年IB生のみなさん。筆記試験、お疲れさまでした!

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