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英語圏のこどもたちが英語を学ぶ方法:ジョリーグラマー 〜文法編〜

今回は「英語教育15年。辿り着いた小1から始める英語基礎教材」の第2弾として、グラマーステージについてのお話です。

前回もお話しさせていただきましたが、アメリカやイギリスなど英語圏のこどもたちは「フォニックス」を利用して英語を学びます。日本人がひらがなを利用して50音を覚えるようなものですね。

ジョリーフォニックスを終了した後は、ジョリーグラマーにステップアップします。

最初にお断りすると、文字ばかりです・・・。
文字ばかりですが、ジョリーグラマーの説明をする上でどうしても外すことができないものばかりです。

英語学習を考えている方への有益な情報をみなさまにお届けできるせっかくの機会なのに「長過ぎる!読むのや~めた。」となってしまわないよう、1記事3000文字程度になるよう数回に分けてお話ししていこう!と思っています。


2年生から6年生の学習について

小学校入学後すぐに「ジョリーフォニックス」で読み書きの基礎を身に付けた子どもたちは、その後次のステップの「ジョリーグラマー」1~5までを継続して学びます。

指導は「能動的+多感覚」を重視しています。

色分けや品詞ごとのアクションを効果的に使いながら、既習のフォニックスの知識を復習・定着させつつ、学習をさらに進めていきます。

そして、グラマーでも前学年で学んだことを復習し、新しい内容を学ぶという構成になっているので、前学年で学び残したところがあっても、翌年学びなおしながら学ぶことができます。

グラマーでは「文法(補助符号の指導も含む)」と「綴り」の2つの分野のルールを同時に学びます。

2つの分野を一度で語ると、優に3000文字は超えてしまうので、まずグラマーの説明をしていきましょう♪

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グラマー(文法)

「文法」という言葉の定義は広く、品詞はもちろんのこと、句読点などの補助符号といったような言語の構造に関する部分から、比較級・最上級や同音異義語といったような単語の意味や使い方に関する部分まですべてが対象となります。


①大文字

まず、1年生のフォニックスの学習段階から、26個のアルファベットと並行して、英語の主要な発音42種類すべてを学習します。ジョリーフォニックス順で42の基本の音を覚えながら小文字を覚えていきます。

このあたりは前回の記事に詳しい説明がありますので参考にしてみてください。

その後、主要な「文字(綴り)の音」の学習が終わった時点から徐々に大文字の読み書きの学びが始まります。

ジョリーフォニックス(1年生)で学んだ大文字をGrammar1(2年生)でもう一度復習・定着させます。

英語はご存知のように 26 の アルファベットから成り立っていますが、この 26 個の文字から 42 個の音が作られるそうです。どういうことかと言うと

・a という文字は「ア」という音や「エイ」という音を作る
→ 一つの文字で二つの音が作られる

ということですね。


②アルファベット、辞書、類義語辞典

文字の名前とアルファベット順を学ぶことで辞書が使えるようになります。単語をアルファベット順に並べ、辞書を使い、綴りを確認したり意味を調べたりすることができるようになっていきます。

また、この力をつけることで、類義語辞典を使って同義語(shoutとyellなどといった意味の似た単語)や反義語(hugeに対するtinyなどといった意味が反対の単語)を調べる技能を身に付けることにもつながっていきます。

こうしたことを通じてどんどんと語彙を増やしていきます。


③名詞

Grammar1(2年生)の最初の段階から、子どもたちは一般名詞(例えばcatなど)と固有名詞(例えば人の名前Johnなど)の違いを学びます。

この違いを理解することはグラマーの学習の中では重要で、これにより固有名詞の最初の文字は常に大文字で書くことができるようになっていきます。

後の学習段階「Grammar3,4(4・5年生)」で集合名詞、所有格名詞、具象名詞、抽象名詞を学びます。


④動詞

動詞が「現在、過去、未来」のそれぞれで変化(活用)し、使われるということは、最初の段階から学んでいきます。

Grammar1,2(2,3年生)では、単純時制( I play, I played, I will playなど)を繰り返し学び、Grammar3(4年生)では、進行形( I am playing, I was playing, I will be playingなど)を学びます。

Grammar5(6年生)に入ると完了形( I have played, I will have playedなど)に進みます。この段階で更に、目的語を伴う他動詞と、伴わない自動詞を学びます。

Be動詞は重要で、様々な文章で広く使われており、また進行時制でも使われます。しかし、その活用は不規則です。

Grammar3(4年生)で進行形(たとえばI am walkingなど)を学ぶ前の段階のGrammar2(3年生)で学びます。


⑤その他の品詞

代名詞、形容詞、副詞はGrammar1(2年生)から学びます。

Grammar2(3年生)では更に接続詞、前置詞を学び、これらの品詞はGrammar5(6年生)まで継続して復習していきます。

3,4年生ではbigger, biggestなどといった比較級や最上級についてもより集中して学んでいきます。


⑥複数形

単語を複数形にするには、一般的には語尾にsをつけたり(cat-cats)、esをつけたり(dish-dishes)します。これらはGramamr1(2年生)から学びますが、次第に難しいレベルのものへと発展させていきます。

例えば不規則に変化するmice(mouseの複数形)やchildren(childの複数形)、単語の末尾によって変化するものy(tray-trays, puppy-puppies)、o(potato-potatoes, piano-pianos)、fやfe(roof-roofs, leaf-leaves, knife-knives)、us(cuctus-cucti, cuctus-cuctuses)も学んでいきます。


⑦文と補助符号

Grammar1(2年生)の早い段階から「大文字で始まりピリオドで終わる」という文の極めて基本的なつくりを学んでいきます。

またピリオド以外の補助符号についての指導も徐々に行われ、引用符「“」、疑問符「?」(以上Grammar1(2年生)で学習)、コンマ「,」感嘆符「!」、アポストロフィ「‘」(以上Grammar2(3年生)で学習)、丸括弧「()」、コロン「:」、セミコロン「;」(以上Grammar5(6年生)で学習)へと進んでいきます。

更にGrammar3(4年生)以降では文章の構造についての学びも始まります。

文の中の目的語をどうやって識別するか、文章を作る上で句や節をいかに効果的に使っていくか、などといったことを学んでいきます。また、文を段落に組み立てていく方法を学びます。


⑧校正

綴りや補助符号を正しく使うためには、自分で書いた文章を誤りがないか確認し、誤りがあれば訂正していく力をつけることが重要となります。

こういった校正の技能は、Grammar2(3年生)の段階で初めて登場します。

その後Grammar4(5年生)では文法的な整合性や一つの単語を変更することが文全体に与える影響などといったことを学びながら、より高度な校正技能の学びへとつなげていきます。


⑨同音異義語と同形異義語

同音異義語とは音が同じで綴りや意味が異なる単語のことで、例えばthereとtheirとthey’re、toとtwoとtooのようなものを指します。

一方、同形異義語は同じ綴りで意味が異なる単語のことで、例えば同じflyという単語でも、The birds fly away.という文章とThere’s a fly in my soup.という文章では、前者は「飛ぶ」、後者は「ハエ」という全く異なった意味の単語として使われていることが分かると思います。このflyが同形異義語です。

同音異義語はGrammar4(5年生)を中心としてGrammar全般で学びます。

同形異義語はGrammar5(6年生)で学びます。


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ここまでが、グラマー(文法)の説明です。
最初にお伝えしましたが、やっぱりほとんど文字ばかりとなってしまいました。

ですが、大事なことばかりです!
ここまで諦めずお付き合いいただき、本当にありがとうございます☺

次回は「グラマーステージの綴り(スペリング)」についてお話しします。

いくつか記事ができたら、初のマガジンを作ってみようかな、と思っています。できたら改めてお知らせしますね★



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